はじめまして。
MiD CENTURY PLUSの中園です。
ランドセルリメイクを始めてから、たくさんのご家族とお話をしてきました。
「祖父母が買ってくれたランドセルなんです」
「卒業しても、どうしても捨てられなくて」
「大人になってからも、思い出として残るものにしたい」
ランドセルには、一つとして同じものがありません。
色や傷、使い込まれた跡だけでなく、その一つひとつに、ご家族だけの物語が刻まれているからです。
だから私は、ランドセルを単なる「革」として見ることはありません。
そこに込められた6年間の時間や、ご家族の思いごと、大切に受け取りたいと思っています。
お申し込み後には、お客様と一緒にお話をしながら、何を作り、誰が使い、どんな形で残していくのかを考えます。
決められた組み合わせの中から選ぶのではなく、そのご家族にとって一番ふさわしい形を一緒に見つけていく。
その時間も、ランドセルリメイクの大切な一部だと考えています。
思い出を、これからも使い続けるために
私が目指しているのは、ただ使いやすい革製品を作ることではありません。
毎日お財布やキーケースを手にするたびに、小学生だった頃の景色や、ランドセルを選んだ日のこと、贈ってくれたご家族のことを、ふと思い出す。
そんなふうに、過去の思い出がこれからの日常の中でも生き続けるリメイクをお届けしたいと思っています。
手縫いだからこそ届けられるもの
制作は、すべて手縫いで行っています。
一針ずつ縫い進め、コバと呼ばれる革の断面も、やすりをかけ、塗り、磨く作業を何度も繰り返しながら仕上げます。
決して効率の良い作り方ではありません。
それでも、6年間をともに過ごしてきたランドセルを、これから先も長く使えるものへと生まれ変わらせるために、一つひとつの工程を丁寧に積み重ねています。
卒業してからが、本番
私は、ランドセルは卒業したら役目を終えるものではなく、むしろ卒業してからが本番だと思っています。
新品のランドセルには、物としての価値があります。
けれど、6年の月日を経たランドセルには、そこにしかない思い出という価値が加わります。
触れるだけで、あの頃の景色や出来事がふわっとよみがえる。
その価値をしまい込むのではなく、形を変えて、これから先の何十年も使い続けてほしい。
ひとつひとつのランドセルに刻まれた時間を大切に受け取り、これからの人生に寄り添うものへと、心を込めて仕立てています。
